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2011年06月23日 (Thu)
aleiさんが書いた記事「バベットの晩餐会」は、芸術家としての料理人バベットのお話。友人のブログのコメントにも、「バベットの晩餐会」はあとで鑑賞すると、気がつくことがいっぱいあるという名画。
田舎の家政婦バベットは、一流のレストラン「カフェ・アングレ」(現在のトゥール・ダルジャン)のシェフを務めていたというストーリーですが、aleiさんがこの映画を「我に最善を尽くす機会を与えよ」とまとめていました。
記事 バベットの晩餐会 A Festa de Babete/Babettes Gaestebud | remove
どんな分野でも仕事を極める達人たちにとっては悲願の言葉。
才能があるのにその機会が与えられない孤独。この映画を、aleiさんが紹介しリンクされている動画で全編見直して、わたしが改めて感じたことです。その才能は決して埋もれなかった。芸術家としてバベットはその才能を理解してくれる人に対し披露できたのです。
今日わたしが紹介するのは、まったく性質が違うレストラン。料理の才能を極めるのではなく、30年の間レストランを営業し、とうとう本日で閉店するというレストラン。
みなさんも、「カフェ・アングル」のような極めたレストランに通いつつ、街のなごやかで気心が知れた小さなレストランも贔屓にしていませんか?
パリのレストラン「プチ・マルグリィ」(Petit Marguery)も、そんな小さなレストランでした。
Au petit Marguery (film) Laurent Bénégui
*シェフのイポリット(ミシェル・オーモン)とその妻ジョゼフィーヌ(ステファーヌ・オードラン)*
腫瘍で臭覚を失っていくイポリットと、イポリットの一度の浮気に知らぬ顔をしている賢い妻ジョゼフィーヌ。二人がお店をはじめた最初のお客様はピア老人。彼は亡くなるまで20年通ってくれた。彼の最後のプレゼントがプールボの絵。
*息子で作家のバルナベ(ジャック・ガンブラン)とその妻マリア(アニェス・オバディア)*
跡を継がなかったバルナベは、父親イポリットとぎくしゃくした関係。その理由は映画、あるいは小説から。最後の寄せ書きに「パパ。愛してる」と。
*失業中で妻帯者のオスカー(オリヴィエ・ピイ)と一度寝た常連のビムドゥ(ミミ・フェリクシーヌ)*
一度のベッド・インで妊娠したビムドゥ。オスカーの妻リディ(マリ=ロール・ドゥニャック)は全てを許す。ビムドゥは、孤独とかマイノリティを表現している感じがします。
*レストランの建物に間借りしているゲイのアガメムノン(アラン・フロマジェ)、その彼と同棲していたダニエルに同じ名前の新妻のダニエル(ローランス・コート)*
居心地の悪い新妻ダニエル。死体処理の仕事をしてるアガメノンと夫ダニエルの関係だけではなく、高学歴なマリアやリディにしり込み。あとでアガメムノンが慰めることで打ち解ける。
*教師トマ(トマ・シャブロル)とホームレスのペール*
トマはソムリエのようにワインに詳しい。哲学的なペールは生まれたときからホームレス。
*漫画家のポール(ジェラルド・ラロッシュ)とその妻で医師のアンヌ=フランソワーズ(マリー・ビュネル)とその息子タダヴ。*
いつまでも少年のポールはバルナベの友達。そんなポールの妻はしっかりもののキャリア・ウーマン。常連のビムドゥに冷たく、息子に「ママ、人種差別?」といわれ考え込む。
*「プチ・マルグリィ」を買い取った銀行に勤めるジュリアン(シャルル・シュナイダー)と、「プチ・マルグリィ」に勤めていたことがあるミレーヌ(クレール・ケイム)の兄妹。*
ジュリアンは妹を愛しているよう。まー・・・。こうしたジュリアンの心は悩みでいっぱい。よりによって、銀行が買い取ったこのビルの支店長になることにも罪悪感を感じている。
*厨房の従業員*
移民のカリビアには再出発まで生活費を払うイポリット。若い見習いのパオロ(ヴァンサン・コロンブ)とリケ(ジョスラン・ギブラン)の3人がいました。
1680年に結成された古い伝統あるフランスの劇団コメディ・フランセーズ(Comédie-Française)の面々が彼らを演じています。
監督のローラン・ベネギが料理人である、父親をモデルに書いた自伝的小説「パリのレストラン」(AU PETIT MARGUERY)です。
音楽はアンジェリーク・ナション(Angelique Nachon)& ジャン=クロード・ナション(Jean-Claude Nachon)のご夫妻。
食事のあと、若者たちは雪合戦。最後の晩餐(こちらは総勢15名ですが)が終わり、最後のネオンを消し、寝室に。
「バベットの晩餐会」でのバベットは、食の芸術家。家族を殺されて亡命し、自分の才能を極める機会を求めています。
こちら「パリのレストランのイポリットは、「教育はないが肉はわかる」という食の職人さん。その最後の一日の物語。
そして「アメリ」の監督ジュネの「デリカテッセン」は、ホラーではないコミカルなお肉屋さんのお話。これはシェフではありませんが、「食文化」というテーマでは、避けては通れない物語。
記事 デリカテッセン ジュネ&キャロ Delicatessen (Jeunet & Caro)
続きはありません。なぜか・・・ ↓
田舎の家政婦バベットは、一流のレストラン「カフェ・アングレ」(現在のトゥール・ダルジャン)のシェフを務めていたというストーリーですが、aleiさんがこの映画を「我に最善を尽くす機会を与えよ」とまとめていました。
記事 バベットの晩餐会 A Festa de Babete/Babettes Gaestebud | remove
どんな分野でも仕事を極める達人たちにとっては悲願の言葉。
才能があるのにその機会が与えられない孤独。この映画を、aleiさんが紹介しリンクされている動画で全編見直して、わたしが改めて感じたことです。その才能は決して埋もれなかった。芸術家としてバベットはその才能を理解してくれる人に対し披露できたのです。
今日わたしが紹介するのは、まったく性質が違うレストラン。料理の才能を極めるのではなく、30年の間レストランを営業し、とうとう本日で閉店するというレストラン。
みなさんも、「カフェ・アングル」のような極めたレストランに通いつつ、街のなごやかで気心が知れた小さなレストランも贔屓にしていませんか?
パリのレストラン「プチ・マルグリィ」(Petit Marguery)も、そんな小さなレストランでした。
Au petit Marguery (film) Laurent Bénégui
*シェフのイポリット(ミシェル・オーモン)とその妻ジョゼフィーヌ(ステファーヌ・オードラン)*
腫瘍で臭覚を失っていくイポリットと、イポリットの一度の浮気に知らぬ顔をしている賢い妻ジョゼフィーヌ。二人がお店をはじめた最初のお客様はピア老人。彼は亡くなるまで20年通ってくれた。彼の最後のプレゼントがプールボの絵。
*息子で作家のバルナベ(ジャック・ガンブラン)とその妻マリア(アニェス・オバディア)*
跡を継がなかったバルナベは、父親イポリットとぎくしゃくした関係。その理由は映画、あるいは小説から。最後の寄せ書きに「パパ。愛してる」と。
*失業中で妻帯者のオスカー(オリヴィエ・ピイ)と一度寝た常連のビムドゥ(ミミ・フェリクシーヌ)*
一度のベッド・インで妊娠したビムドゥ。オスカーの妻リディ(マリ=ロール・ドゥニャック)は全てを許す。ビムドゥは、孤独とかマイノリティを表現している感じがします。
*レストランの建物に間借りしているゲイのアガメムノン(アラン・フロマジェ)、その彼と同棲していたダニエルに同じ名前の新妻のダニエル(ローランス・コート)*
居心地の悪い新妻ダニエル。死体処理の仕事をしてるアガメノンと夫ダニエルの関係だけではなく、高学歴なマリアやリディにしり込み。あとでアガメムノンが慰めることで打ち解ける。
*教師トマ(トマ・シャブロル)とホームレスのペール*
トマはソムリエのようにワインに詳しい。哲学的なペールは生まれたときからホームレス。
*漫画家のポール(ジェラルド・ラロッシュ)とその妻で医師のアンヌ=フランソワーズ(マリー・ビュネル)とその息子タダヴ。*
いつまでも少年のポールはバルナベの友達。そんなポールの妻はしっかりもののキャリア・ウーマン。常連のビムドゥに冷たく、息子に「ママ、人種差別?」といわれ考え込む。
*「プチ・マルグリィ」を買い取った銀行に勤めるジュリアン(シャルル・シュナイダー)と、「プチ・マルグリィ」に勤めていたことがあるミレーヌ(クレール・ケイム)の兄妹。*
ジュリアンは妹を愛しているよう。まー・・・。こうしたジュリアンの心は悩みでいっぱい。よりによって、銀行が買い取ったこのビルの支店長になることにも罪悪感を感じている。
*厨房の従業員*
移民のカリビアには再出発まで生活費を払うイポリット。若い見習いのパオロ(ヴァンサン・コロンブ)とリケ(ジョスラン・ギブラン)の3人がいました。
1680年に結成された古い伝統あるフランスの劇団コメディ・フランセーズ(Comédie-Française)の面々が彼らを演じています。
監督のローラン・ベネギが料理人である、父親をモデルに書いた自伝的小説「パリのレストラン」(AU PETIT MARGUERY)です。
音楽はアンジェリーク・ナション(Angelique Nachon)& ジャン=クロード・ナション(Jean-Claude Nachon)のご夫妻。
食事のあと、若者たちは雪合戦。最後の晩餐(こちらは総勢15名ですが)が終わり、最後のネオンを消し、寝室に。
「バベットの晩餐会」でのバベットは、食の芸術家。家族を殺されて亡命し、自分の才能を極める機会を求めています。
こちら「パリのレストランのイポリットは、「教育はないが肉はわかる」という食の職人さん。その最後の一日の物語。
そして「アメリ」の監督ジュネの「デリカテッセン」は、ホラーではないコミカルなお肉屋さんのお話。これはシェフではありませんが、「食文化」というテーマでは、避けては通れない物語。
記事 デリカテッセン ジュネ&キャロ Delicatessen (Jeunet & Caro)
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