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こちらフェルメールのテーブルです。仲間たちが、ちらほらフェルメールの記事を書き出したので、私も参加させていただきますね。(笑)

このテーブルは、17世紀のもので、アムステルダムの国立博物館 Rijiksmuseum にあるはずです。

お仲間のフェルメールは、sweetさんのフェルメールのクローゼット、KAFKAのフェルメールのパレット、remove からは、フェルメールがお好き?、Die Verwandlung は、フェルメールの小路と、フェルメールつながりで、唯一、RE+nessance では、Allegory of Paintingといタイトルですが、フェルメールなんですが、あのダリの記事を remove から拝見させていただいて、「テーブルとして使われるフェルメールの 亡霊」(1934年,ダリ美術館)から、フェルメールのテーブルが思い出されたのでした。

そのフェルメールが描いたとされる写真のテーブルが、はっきりわかるのが次の作品です。

いろいろなBlogやHPを伺い、「フェルメールのテーブルが・・・」という決まり文句を拝見することが多いですね。つまり、自然で落ち着いてみえるものの、テーブルの見え方(描き方)は、不自然だということなんですね。

小林頼子さんの本などを読んでいくと、「消失点」という言葉がでてきます。


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「フェルメール作品の各モチーフの大きさが首尾一貫しているのは、あらかじめ用意された見取り図のとおり透視図法的に平面に描いてゆく。キャンバスには、その縮小版の画面から計算して、消失点と床の高さに先に入れておく。消失点部分の地塗り層の絵の具の欠損は、そこに糸の一端をピンでとめて、消失点の修正に役立てた後ではないか。」

この下線部分は、RE+nessance で取り上げた、Allegory of Painting のキャンバスをご覧いただければ、「糸の一端をピンでとめて」といのがおわかりいただけます。

線を斜めに引いた複数の消失点が生まれ、統一的な空間構造が損なわれることがないように、テーブルは大きさを異常に変形したように描かれるらしいのです。実際に存在しないような・・・。

さて、作品の妊娠しているような女性は手に天秤を持ちます。公正な判断の意味もある天秤に、壁には最後の審判の絵。イコノグラフィを備えたその宝石や金貨、正面の左の鏡。

「世俗性の危険」を表すのは、宝石箱からこぼれる真珠や金貨。バロック様式の「最後の審判」から動揺、生命の虚栄を、反対に女性は平静で、賢明な様子で、天秤を持っています。

天秤は、どちらに傾くことなくバランスを保っています。これは彼女の正しい判断と勝利なのかもしれませんね。

XAI フェルメールはお好き?2011年記事)から、いろいろリンクされています。
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